唐沢川

唐沢川

本稿の唐沢川(からさわがわ)については大山を水源とする中津川水系の支流にあたる。

唐沢川という河川名称については、表丹沢の金目川日流葛葉川の支流に同名河川があるが、こちらは最上流の上唐沢川までは特筆すべき滝などの障害もなく、遡行は比較的楽で明るく開けた印象を受ける流程の長い好渓。

流域データ
流域主方位 N ( 358 °)
主流長 6.4 km
最高標高 943.7 m
最低標高 310.4 m
平均標高 471.8 m
植林地 17.3 %
流域平均傾斜 34.7 °
道路延長 13.3 km 

支流
風穴沢
ヌタ沢
物見沢
一の宮沢
小風穴沢
枝尾の沢
火打沢
後山の沢
ズサクボ沢
桑の木沢
ケヤキ平沢
山の神沢
後八丁沢
水の木沢
熊谷沢
唐沢大月沢
五葉松沢
クラドウの沢
大谷戸の沢
押出の沢

唐沢川と渓流釣り

入渓に関しては、県道70号線の唐沢川キャンプ場からの中津川本流出合からと、おなじく塩水沢出合を過ぎた付近にある、「物見峠入り口」から登山道を使い、布川を渡り一ノ沢越えの上流の小唐沢川までをショートカットするルートがおすすめである。

清川村役場近くの県道64号線にゲートのある唐沢林道起点からのアクセスは、距離があり避けるべきかと思うので参考までに。

くわえて説明するならヤマメ・イワナの混生といった小渓ではあるが、大山を水源とする意外に流程の長い沢であるともいえる。

下流にキャンプ場を有しているせいか若干のニジマスも散見されるが、型のよいヤマメの情報も「無きにしも非ず」といった意外性に富む。

しかしながら、「小唐沢橋」から上流の「上唐沢」は本格的渓相を見せるが、下流の黒岩下流の落差は穏やかで山岳渓流というよりも里川に近い点は否めず、堰堤も多い。

布川を渡り一ノ沢峠を超える
ちなみに物見沢出合いから上流の本渓を「上唐沢」と呼び、かつては物見沢を「小唐沢」と呼んでいた時代もあったという点も付近の古老の話として覚えておきたい。

しかしながら、唐沢橋上の右岸から入る沢を国土地理院での記載では小唐沢としているので沢の明記については混沌としているという部分も多い。

中津川合流から物見沢出合いまでは堰堤も多く、フラットで変化に乏しい穏やかな流れである半面で、沢登りの愛好家などが少ないのも釣り人にとっては救いかといった意外に静かなポイントでもある。

小河川といえども相模川漁連中津川漁協の管轄で、一定の放流もなされているので入漁証は必須。

かつて、唐沢林道整備前は支流の物見沢などが渓流釣り場として有名であったが、林道整備後の今はどうだろうか。

物見沢も近年は釣り荒れが目立つと聞く。

黒岩付近までは、かつてルアー&フライフィッシャーに人気の釣り場であったが、こちらも個人的に再考してみたい小河川の一つに挙げられる。

一般的には、唐沢川キャンプ場近くの公園を迂回し、下流から遡行する入渓ルートをたどることとなる。

渓流釣り師を自称するなら、県道R70(旧丹沢林道)物見峠入口から一ノ沢峠を経由しての登山道を使って、唐沢林道を経由し、最上流である上唐沢川の入り口である「小唐沢橋」からの入渓をおすすめしたい。

ただし、上唐沢については放流も期待はできず、林道も並行しない(地図上ではルートを示す破線が確認できるが廃道化しているものと思われる)原始の姿をとどめる本格的な山釣りとなるのは覚悟して装備は万端の上で釣行に臨んでほしい。

前述にもあげたが、意外性も多く、年によっては大物を釣りあげたという話もかつては聞いた流れでもあった。

登山道を歩くこと数キロとなり、支流の物見沢も十分に期待できるが最上流の情報は皆無といったほどに情報薄。

上唐沢
好渓ほど情報は世に出にくいものであるが、枝沢の物見沢については近年復調の兆しありと聞く。

しかしながら、林道関係者であれば唐沢林道は整備されたものであり、入渓者が少ないとは言い切れない点では丹沢の典型的な釣り場でもあるわけだ。

いずれにしてもアクセスに難はあるものの、釣り人とハイカーの踏み後はしっかりしているので、明るく開けた渓相を持つこの谷は大山周辺の探釣といった点で魅力のある渓の筆頭に挙げられよう。

中津川漁協協同組合
神奈川県愛甲郡愛川町田代2411-1
TEL 046-281-0822
【URL】 ≫ http://www.nakatugawa-gyokyou.jp

相模川漁業協同組合連合会
連絡先
神奈川県愛甲郡愛川町半原 914-3
TEL 046-210-3033
【URL】 ≫ http://www.sagamigawa-gyoren.jp
【イワナ・ヤマメ・ニジマス】 3/1~10/14

日=1,500円
年=5,000円
現=2,500円

【漁期】

イワナ・ヤマメ・ニジマス
3/1~10/14