中津川上流

中津川上流

上流部は丹沢山の東面を水源とする本谷川との合流点より中津川と呼ばれるようになり、その後、大山を水源とする唐沢川(からさわがわ)などと合流して宮ヶ瀬湖に流入する。

水系データ
流域主方位 NW ( 334 °)
主流長 8.7 km
最高標高 1565.4 m
最低標高 296.4 m
平均標高 792.4 m
道路延長 75.2 km

支流
唐沢川
塩水川
境沢(盥小屋沢)
布川
本谷川
桶小屋沢

中津川上流と渓流釣り

この宮ヶ瀬湖は県内最後の水瓶(みずがめ)と言われ、中津渓谷の石小屋に誕生した人工湖であり、神奈川県の上水道・水力発電用の水瓶としての役割を担っている。

関東大震災により一時はイワナ・ヤマメ等の渓魚が姿を消したが、県水産試験場が昭和初期にホンマス・ヤマメ・カワマス(銀化ヤマメと思われる。)・ニジマスを放した記録もあり、以降も現在の漁協によって放流が続けられている。

現在は、アウトドアースポーツブームもあってキャンプ場併設の管理釣り場も多く、宮ケ瀬ダム湛水後はくわえてのご時世だろうか、近年は管理釣り場が多く釣り場そのものの範囲は少なくなっているものの依然として丹沢の渓流釣りの中心のようで、ウィークデーであっても釣り人の姿は絶えない。


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唐沢川
大山の北へ三峰山、物見峠と伸びる尾根で小鮎川と、一ノ沢峠付近で布川と画され、北流して中津川に合流する。

全長は、約6キロ。物見沢出合までを唐沢川、以遠を上唐沢と呼ぶ。

上唐沢へのアクセスには県道64号線土山峠手前から唐沢林道をゲートから徒歩で約1時間。または布川沿い県道70号線、塩水橋手前からのルートあり。

布川
ヤビツ峠からの藤熊川と北流して権現平で本谷川と合流する。

全長7キロ。尚、藤熊川は、諸戸付近に古い堰堤が点在する。

本谷川
塔ノ岳東面のオバケノ沢を源流に塩水川を併せ、権現平で布川と合流する。

キュウハ沢の出合まで林道が通っている。

塩水林道が渡る瀬戸橋上から堰堤が多く、本谷橋前後は落差も激しく顕著である。

塩水川
水量は本谷川と同量程度。塩水とは源流の堂平のガレ場に岩塩を含む場所があるそうで、じっさいに鹿がなめているとも聞くが、これが由来のようである。

付近では一番、関東大震災の影響を受けた流れの一つで、堰堤が多い。

札掛の由来
中津川上流域には変わった地名が多いとお感じになられた方も少なくはないと思う。

長者屋敷、ヤビツ、札掛などがそれである。

他はまた別の機会に紹介するとして札掛については、昭和12年(1937)7月に倒壊(大水による)したと記録される周囲2丈(約6m )、高さ15~20間(36m近く)あったと伝えられ、塩水川の弁天杉、大トチと並ぶ丹沢三木の一つである大ケヤキがあった。

この大ケヤキには役人とも村人ともいわれているが、林業管理のために番札を掛けていたそうで、「札掛のケヤキ」と呼ばれていたのが起源と言われている。

中津川上流の現在

県道70号(秦野清川)は、現在、令和元年の台風19号により被災した箇所の復旧工事
のため、26.3キロポスト(国際一ノ瀬キャンプ場付近)から28.3キロポスト(折返し場
付近)までの約2キロの区間を通行止めとなっていました。

神奈川県厚木土木事務所ホームページのアナウンスによれば、工事完了の見込が立ったため、令和4年3月30日(水曜日)午前11時より、全線で通行を再開する予定とのことです。

残念ながら、本谷などの支沢へ続く林道や沢そのものも荒廃著しい様子なので釣行の際は十分に事前の情報収集などした上での行動をお願いしたいと思います。

2022/03/23 現在

漁場管轄とライセンス

中津川漁協協同組合
神奈川県愛甲郡愛川町田代2411-1
TEL 046-281-0822
【URL】 ≫ http://www.nakatugawa-gyokyou.jp


相模川漁業協同組合連合会
神奈川県愛甲郡愛川町半原 914-3
TEL 046-210-3033
【URL】 ≫ http://www.sagamigawa-gyoren.jp
【イワナ・ヤマメ・ニジマス】 3/1~10/14

日=1,500円
年=5,000円
現=2,500円