2020 渓流釣行 Days1 宮ヶ瀬金沢川

昨年(2019)秋の台風19号の爪痕は、凄まじいまでに今シーズンの丹沢にダメージを残している。

旧丹沢林道である県道70号線も復旧の見通しは立ってはおらず、各林道も同じくと言った状況で釣り場へのアクセスに難儀している丹沢を愛するアングラーも多いかと思う。

水沢林道も水沢橋までの通り抜け不可

いささか大げさな表現にも聞こえるだろうが、あの、酒匂川水系に甚大な被害を及ぼした2010台風9号による西丹沢台風被害に匹敵するほどの被害を東丹沢相模川水系上流部に再現した状況にある。

漁協の放流も今年は比較的標高の低いフィールドに限られているようで、山岳渓流ファンとしては、残念な限りといったシーズン幕開けといった状況にある。

それでは、本題に入ろう。

遡行図はこちら » 金沢川遡行図

2020年、一変した渓相の金沢川に無念の思い

早戸川国際マス釣り場(リヴァスポット早戸川)の手前にある早戸川林道の早戸川大橋からしばらく歩くこと金沢橋を渡り、簡易ゲートが設置されている金沢川林道基点に達する。

この基点からしばらく進んだところに真新しい舗装が伸びるが、昨年まで通行止めとなっていた右岸側の法面大崩落の工事もやっと終わったようである。

さらに進み、トヨハツ沢を渡りすぎた下流から2番目?の堰堤上から一旦入渓してみることにした。

これから、台風19号以後の金沢川の状況を報告することとなるが、以前の金沢川の様子は、宮ケ瀬金沢2016 渓流釣行 Days5 宮ヶ瀬金沢 なども参考にしてください。

砂礫に埋まる中流域

砂礫に埋まる金沢川中流域

驚くことに、砂礫の続く渓相に様変わりしており、多くのポイントが埋まっている。

見事に平瀬と言った渓相に愕然としたが、とりあえず竿を出してみるも鳴かず飛ばずで魚影も0。

3番目にあたる2段の大堰堤に達して一度林道に上がる。

金沢林道もこの有様である

休息後に再び林道を上流に向かって歩き出すこと30分程度であろうか、送電線下付近に達したころ流れに埋まりかけている鉄パイプの堰堤が目に入る。

2019の台風19号の被害は、かなりのものとガッカリ。川床が上がったり下がっていたりしてボクの知る金沢川の面影は、ことごとく砂礫の続く平瀬と化しているように思えた。

やがて、かつて貯木スペースに1台の軽トラが止まっているのが見え、林業関係者だろうか上流側から向かってきた。

竿を持っているので、「どうですか?」とお決まりの挨拶から始まり、「全くダメ、ちょこっと竿を出しただけだが、これじゃあね。」との答えが返る。

目線をお互い川にやると、荒涼とした荒沢が目に入る。本当にかつての癒し系の渓相であった金沢川はズタズタなのだ。

変わり果てた林道終点広場

極僅かな魚は残って入るだろうが、堰堤を遡上することも出来ようはずもないわけで、最上流の魚の残存率を考えると、現状では復活にかなりの年月がかかりそうだ。

5分ほど会話を交わしたが、「まだ早いんで、上を見てきますよ。」と林道終点までは歩を進めることにして彼とは別れた。

癒し系の渓相であった上流部に残存したヤマメの可能性は?

さて、林道終点以遠の最上流部についてだが、林道も数カ所に渡って、崩落個所も目立つ。沢の中を歩くような林道に変わり果てており、努力して竿を出すほどの釣り場ではないと感じた。

さすがに中下流ほど砂礫が堆積していると言った状況ではないにしても、倒木が多く、流れそのものも右往左往して、落ち着いてはいない印象を受ける。

金沢林道終点付近

残念だが、今回は魚影を見ることはなかった。これが台風19号以降の宮ヶ瀬金沢川の現実なのだと認めるほかはないと。

もともと、漁協の公的な放流も少なかった河川だけに今後釣り場として復帰させる可能性も少ないように思え、漁協としてはさらに比較的被害の少なかった水沢川に力をシフトさせるように思える。

とはいっても、現状では水沢林道も水沢橋まで自動車で行けない状況になっており、東丹沢の渓流釣りはしばらく多難な時代を迎えるだろう。