2019 渓流釣行 Days4 本谷川水系大日沢探渓

中津川水系本谷川支流大日沢と説明したほうがだとうだろうか?

今回は、この本谷川最上流の大日沢(ダイニチザワ)とさらに上流のオバケ沢(支流とされる)について、アングラーとしての現状報告となりそうである。

遡行図はこちら » 大日沢遡行図

好渓なれど魚影は確認できず大日沢

当ブログのカテゴリーである「渓流釣り場」の中でも 大日沢 を紹介しているところではあるが、ボク自身の中では、遠い記憶の中でイワナが釣れる渓であると言ったイメージがあるままに10数年は経ってしまって今に至っているわけであった。

大日沢入り口の連瀑帯

確かに当時の諸先輩方や最近までのwebサイトの情報を総合してみてもそれなりの釣果は期待できる渓の一つとして個人的には認知していた。

とはいってもオバケ沢に至るまでは、ストレートでも自動車止めの塩水沢橋ゲートより廃道を使っても徒歩で2時間強といった奥地である。躊躇するままに今に至ってしまったわけなのである。

昭和期における釣りブームの時代にはこう言った奥地にもイワナなどの渓魚を放流する兵(つわもの)もおられたのではなかろうか?と想像するところではあるが、結論を言うと水量や景観など申し分ない流れではあっても渓魚の存在はオバケ沢上流に至るまで皆無であったとご報告せざるを得ない状況であった。

大日沢

結論はタイトルに探渓と付け加えたとおりに、走る小魚の影さえ見られずじまいの渓魚不在といっても過言ではない流れである。

キュウハ沢出合以遠からの魚影は薄くなっているのは感じてはいたが、渓魚の存在はかつての昔話であるようだ。惜しむべくはその渓相の良さである。

キュウハ沢出合から最上流のオバケ沢に至るまで渓魚の存在を疑えないほどの水量と程よい落差。

アングラーであれば、渓魚の存在をまず疑いはしない趣を感じる好渓なのである。

失われた大日沢林道とイワナ?

昭和も中ごろの30年代の登山ガイドブックには日高(土平ノ頭)に続く、大日沢林道なる登山道がオバケ沢まで大日沢の左岸に通っていたそうで、その昔の炭焼き釜のなど遺構とともに断片的にではあったが、その登山道も今回は確認できた。

経路と炭焼釜跡

もちろん、ことごとく崩落や朽ち果てた階段など多く、廃道化して久しいといった状況である。

しかしながら、かつては快適なルートであったと想像するならば、渓魚の放流も今よりはたやすかったと思われるのが人情(アングラーのいやらしい欲か?)。

いずれにしても、渓魚の存在がいまだに細々とでも継続されているのではないかといった淡い期待があったのも事実である。

実釣による結論からするとキュウハ沢出合から本谷川林道終点までは漁協による放流もそれなりにはあるようだが、以遠の渓魚については皆無といった状況であった。

オバケ沢におけるイワナの話はWebサイト(個人ブログ含め)などや知人などの話からしても、かつては確かにあったようだ。

釣りきられてしまったのか、目で見ては取れないが水質が生息に適さない変化があったのかは定かではないにしろザンネンな結果に終わってしまったわけでもある。

オバケ沢

地図で確認してもらえればお分かりになるとは思うが、この地へ至るルートは見当たらない。昭和初期までは軽快な登山道であったようだが、現在のオバケ沢に至るまでの行程はトレッキングや沢歩きを目的としてもかなりの奥地になり険しいと言っても過言ではないかと思う。

大日沢はキュウハ沢出合い以遠を指すのが一般的になってはいるが、かつてオバケ沢出合以遠を大日沢とする地図もあり、本谷よりもオバケ沢の水量は1.5倍程で落ち込む方の沢が支流とする常識も一見すると曖昧であるほどにオバケ沢を含めた全体の水量等は渓流釣り場としてスケールも十分。

繰り返しとはなるがこれだけの渓相で渓魚不在といった点においては、不気味にも感じた次第である。

前記においても明記しておいたが、かつて渓魚が存在していてもアングラーによる釣獲圧によって渓魚が絶えてしまった渓も多い。

どのぐらいの過去なのかは定かではないのだけれども、 オバケ沢については、その名の所以となった老女?狂女?がいたらしい。こう言ったネガティブな部分もアウトドアフィールドとして寂れてしまった一因とも考えられるが。

大日沢林道という名の登山道が廃道化した原因とともに、渓魚不在となった渓には因果関係でもあるのだろうか?

オバケ沢渓相、渓魚の生息には十分に見えるのだが…

イワナの食圧によって、サンショウウオの生息がなくなってしまった渓は多く聞くが、これも他に漏れず、ついぞその姿を見ることはなかった辺りが、かつてのイワナ繁栄という時期があったように見受けられるところも逆説的痕跡として疑わしい。

サンショウウオも絶え、その後にイワナも絶えたというのだろうか?

登山道が荒廃し、有志の放流もないままに釣りきられたのか。

集中豪雨による水害で渓魚不在となったのか?

要因は様々に考えられはするが、6月上旬で水温は12℃強といったわりに水生昆虫が少なかった点も気がかりで、調べるに至ってはいないまでもイワナ繁栄時から水質(pHなど)の変化などがあるいはあったのかもしれないと疑ってみたりもした。

大日沢林道と思しき経路から石積堰堤を望む

いずれにしてもオバケ沢に入ったところで、この先にあるとされる直瀑5m魚止め上流には?と脳裏をよぎったものの、ここで時間も押してしまい帰宅時間を考えて納竿。

さらに詰め上がり、最上流部に生息があるのかもしれないと一抹の期待も脳裏をよぎるものの、可能性は薄いのではないだろうか。

現状ではイワナどころか何がしらかの魚影すらなかったわけで、今回は不完全燃焼。

歴史を感じさせる廃道や渓魚不在の美渓を後にして消化不良的な思い出だけが残りそうな釣行に終わったのである。

とはいえ、こう言った探渓も時には良いもので、イワナなどの渓魚や生物の生息現状を知る上では必要なのかと負け惜しみながら実感しているところでもあります。

大釣りした自慢話よりも、むしろこう言ったネガティブな体験談も貴重な記録となりへはしまいか? といったところで今回はここまでとしたいがいかがでしょううか…W

釣りある記
この記事が気に入ったら最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
シェアする
Junichi Sasakiをフォローする
桜咲く山々.COM