いいえ、それも 丹沢のスミレです

当ブログでも、「相模の花」というカテゴリーで、野や山の花を図鑑的に掲載しているところではありますが、スミレの種の多いことにおどろかされています^^

恥ずかしながら、以前はドレモコレモ、十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)にスミレで自己消化してしまっていたわけです。

今回は、身近の経験なども踏まえて、この多様な種を持つスミレの仲間について、丹沢界隈での種と観察ポイントについて記録しておきたいと思います。

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丹沢で見られるスミレの種類

神奈川では、都内になってしまいますが、高尾山がスミレで有名です。

しかしながら、県内の丹沢周辺でもスミレの種の数は相当数あるようで、今回はその種を比較できるように丹沢で見られる種の一覧をご紹介してみたいと思います。

正直言って、まだまだ自生する種も存在しているものとは思われますが、現時点でのボクの知るところを並べてみますが、ほかにも目撃例などありましたらご連絡いただければ幸いです^^

スミレ

本家、本元とでもいえそうな代表種です。

しかし、最近は開発などの影響もあって、山里の日当たりのよい草原に稀に見られる程度になっているようです。

学 名 Viola mandshurica
和 名 菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 日当たりの良い海岸付近・山野・道端
分 類 多年草
花 期 5〜6月
花の色 淡紫色
高 さ 5〜20cm
別 名 スモトリグサ(相撲取草)、マンジュリカ

タチツボスミレ

丹沢以外でも全国的にみられ、「スミレ」以上の代表種的存在。

標高の高低を問わず、いたるところで自生しています。

また、葉脈に赤く斑(ふ)の入ったものに「アカフタチツボスミレ」と呼ばれる変種があります。

学 名 Viola grypoceras
和 名 立坪菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 北海道・本州・四国・九州・沖縄
生育地 人里・田畑、山地・低山、森林・林縁など
分 類 多年草
花 期 3〜6月
花の色 淡青紫色
高 さ 5〜20cm

アカネスミレ

数は多くなく、神奈川県内でも広範囲に自生している。

丹沢では日当たりの良い山の中腹や周辺の人里などで見られる。

裏(北)丹沢の犬越路や西丹沢周辺で観察したことがあります。

学 名 Viola phalacrocarpa
和 名 茜菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 人里・田畑、山地・低山、原野・草原の明るい所
分 類 多年草
花 期 4月
花の色 赤紫色
高 さ 5〜10cm

コスミレ

山里など、日当たりのよい草地や田畑で見られるが、数が少ない。

コスミレは変異が多く、花の色が紅紫色でアカネスミレに似ているものもあるようで、混同している場合も多い。

そのため、じっさいは見ることがあってもレアなケースのようです。

「仏果山に咲く」、との情報を得ていたので、シーズン中に観察したことがあったが確認はできなかった。

学 名 Viola japonica
和 名 小菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 里周辺の日当たりのよい草地や田畑
分 類 多年草
花 期 3〜5月
花の色 白色、紫色
高 さ 5〜10cm

マルバスミレ(ケマルバスミレ)

低山の森林や林縁に生えるスミレで、丹沢でも比較的見かけることが多い。

スミレのなかでは最も葉が丸く、毛の生えているタイプはケマルバスミレという。

以前は毛が少ないものを変種として「マルバスミレ」としていたようですが、毛が多いか少ないだけで、すべてに生えているので、最近ではとくに種として分類されてはいない。

宮ヶ瀬や西丹沢などでよく見かけるが、毛が多いようである。

学 名 Viola keiskei
和 名 丸葉菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 本州・四国・九州
生育地 低山の森林や林縁など
分 類 多年草
花 期 4〜5月
花の色 白色・淡紅色
高 さ 5〜10cm

エイザンスミレ

太平洋側の低山に分布、中腹の樹林帯に見られる。

個人的には西丹沢、中川上流沿いで観察したことがある。

学 名 Viola eizanensis
和 名 叡山菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 本州・四国・九州
生育地 低山のやや暗い木陰
分 類 多年草
花 期 3〜5月
花の色 白色〜淡赤色
高 さ 5〜15cm
別 名 エゾスミレ(蝦夷菫)

ナガバノスミレサイシン

太平洋側の山地林内にみられる日本固有種のスミレ。

長い葉を持ち、大型で、神奈川県では丹沢山麓の雑木林の半日陰の場所に多く、多摩丘陵から箱根まで自生している。

学 名 Viola bissetii var. kiusiana
和 名 長葉の菫細辛
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 本州(関東以西・太平洋側)・四国・九州
生育地 山地の林下
分 類 多年草
花 期 3〜4月
花の色 淡紫色〜白色
高 さ 10cm

ツボスミレ(ニョイスミレ)

ごく小型のスミレで、山地の明るい林内にみられる。

花は白色で小さく唇弁に紫色のスジがあり、数は少ないようだが、東丹沢から西丹沢まで広範囲で確認している。

学 名 Viola verecunda A. Gray
和 名 壷菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 山地のやや湿った所
分 類 多年草
花 期 4〜6月 (晩秋の返り咲きあり)
花の色 白色
高 さ 5〜20cm

シコクスミレ

ブナなどの落葉樹林の林床に生える白い花のスミレで、葉は先のとがった心形〜広卵型で艶(つや)があります。

四国で最初に発見されたのでこの名前が付いたそうですが、神奈川県内でも丹沢や箱根で自生しています。

「シコク」という名前にもかかわらず、基準産地は箱根で、別名を「ハコネスミレ」ともいう。

学 名 V. shikokiana
和 名 四国菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 本州(関東以西)・四国・九州
生育地 低山〜山地,森林・林縁
分 類 多年草
花 期 4〜5月
花の色 白色
高 さ 7〜8cm
別 名 ハコネスミレ

アケボノスミレ

太平洋側の山地などの草原や林縁にみられるスミレ。

裏丹沢の焼山周辺に咲くとの情報で気を付けてはいたが、個人的には確認したことがなく、近隣では高尾山で観察したことがあるくらいで、丹沢で見かけることは少ないと思われる種である。

学 名 Viola rossii
和 名 曙菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 北海道(南部)・本州・四国・九州
生育地 平地・丘陵地・山地
分 類 多年草
花 期 3〜5月
花の色 淡赤紫色
高 さ 10〜15cm

ヒナスミレ

山地の明るい林のふちや林内にみられ、北海道(南部)~九州(中部以北)の太平洋側に分布するスミレ。

スミレのプリンセスなどと観察には人気のある淡いピンク色の清楚な花を咲かせる。

丹沢では中心部の大山、宮ヶ瀬付近に多く自生する。

学 名 Viola tokubuchiana var. takedana
和 名 雛菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 北海道(南部)・本州・四国・九州の太平洋側の山地
生育地 山地・低山,森林・林縁
分 類 多年草
花 期 4〜5月
花の色 桃色(ピンク)~白色
高 さ 約5cmほど
別 名 アラゲスミレ

ヒゴスミレ

亜高山帯の草地にみられ、葉は5裂してさらに深く切れ込み、白色の花を咲かせるスミレです。

全体的に「エイザンスミレ」と酷似するので注意が必要です。

神奈川県内でのヒゴスミレは裏(北)丹沢のみに分布するといわれ、ボク自身は、丹沢山や早戸川・奥野林道附近で観察したことがあります。

学 名 V. chaerophylloides var. sieboldiana
和 名 肥後菫
科目名 スミレ
属 名 スミレ
分 布 本州(秋田以南)・四国・九州
生育地 日当たりのいい草地や林縁
分 類 多年草
花 期 3月下旬〜5月中旬
花の色 白色~桃色(ピンク)
高 さ 5〜10cm

以上、丹沢でのスミレを観察する際に参考にしてみてくだされば幸いです。

このページは随時更新中で、発見があり次第に更新予定です。

野と山の花
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