2016 渓流釣行 Days2 宮ヶ瀬金沢

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お盆を迎え、世間では連休に入っているうえに天気もドピーカンの晴れと、釣りにとってはハードルが高いコンディションの週となっていますが、近くのマイナーな沢筋にでも入ってみようかと選んだのが宮ケ瀬ダム湛水前は早戸川支流であった「金沢(鐘沢)」でした。

あまり期待はしていなかったもので、ボチボチと9時に出発し10時前に早戸川橋のゲート前に到着。

遡行図はこちら » 宮ケ瀬金沢遡行図

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真夏の宮ケ瀬金沢釣行記

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早戸川林道を一ノ沢、二ノ沢を経て25分ほどで金沢橋に到着すると、ダムはかなり減衰しています。

沢はかつてのように早戸川に流入しているかのようでした。

この金沢橋は、TVドラマなどのロケにも時折使われているそうで、なるほど趣のある鉄橋?ですね。

鉄橋マニア?のかたなども興味を持たれるのではないのかと思います^^

脱線してしまいましたが、橋を渡って右折すると早戸川林道から金沢林道に。

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スタート早々、300m地点で法面(のりめん)の大崩落!

歩道はつけられているので越えることはできましたが、訪れる際には要注意です。

さて、この沢の特徴としては下流部は谷深く、おおよそですが、120mばかりを垂直に下降する必要があり、入渓者は少ないので期待したいところですが、入渓ポイントにお助けトラロープなどがあるとはいっても一般向きではないのでお勧めできません。

降りたところで、ゴルジュのヘツリや堰堤の高巻きと魚影のわりに報われないことが多かったと記憶しています。

「記憶している」というのは、この沢に入るのはボク自身、十数年ぶりとなっているからですw

金沢林道01

画像はきれいな林道部分を撮っていますが、最近の状況としては整備されているとは言い難く、林道としてはかなり荒れているほうだと思います。

このままでは、近いうちに廃道化してしまうのではないかと心配してしまうほどです。

スタート地点から1㎞ほど歩いたあたりに林道を横切るトヨハツ沢の滝が左手に現れます。

この付近にある堰堤上に入渓しました。

水温は、16.5℃と水沢川よりもかなり低めのようで、降りてみるとなかなかの渓相です。

在来種の末裔か?金沢ヤマメ

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今回は、テンカラでの出撃でしたが、やや藪沢のきらいがあって、毛バリであればショートロッドでのフライのほうがよかったかもしれません。

この先の二連堰堤までの区間で、合計3尾ほどキャッチしましたが、最大が八寸強の25㎝。

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残念ながら画像が悪いのでわかりずらいのですが、これが素晴らしい魚体で、すでに婚姻色の出始めた野武士のような面構えをしたオスのヤマメです。

いずれもパーマークが多い在来種を思わせる個体でした。

「在来種」と、言い切ってしまうのは現代では少々、乱暴かとは思いますが、明らかに“八丁ヤマメ”のそれとは違って、血が濃いことは一目で感じました^^

根拠としては、パーマークが小さく配列が乱れて数が多い。

背面の黒点が多くヒレを含めた腹部が黄色ではなく、ブロンズ系の暗色であることなど。

八丁系のヤマメからすると美しいとは言えませんが、「いぶし銀」のような存在感がハンパありません。

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記録では、大正期の大震災によって、早戸川水系では水沢川を残してヤマメは全滅したとされ、昭和初期に温存されていた、この水沢川や小鮎川水系のヤマメを本流と金沢に移植したとされています。

現代では送電線の整備と植林での利用程度で、ハイカーの姿もないあまりない林道の様子から察すれば、丹沢ヤマメの在来種が残っていてもおかしくはないかもしれませんね。

八丁ヤマメとは

昭和40年代のヤマメ養殖黎明期には品質の悪いものが多く、それらが多く放流されていたようです。

そこで、山北町皆瀬川の「八丁やまめ養殖センター」では、質の良いヤマメの養殖を目指し成功させてきたという経緯があります。

・完全銀毛はほとんど出現せず、パーマークの形はほぼ満足のいくもので、余分の黒点がない。

・成長が良く、トビは丸一年で30cm、300gくらいになる。また、秋に100g前後でとっておいた親魚の候補魚も、翌年の産卵期には最大で2kgとなる。従って、餌付けから7ヵ月もすると90~100gになり、出荷を始めることができる(但し、水温環境が3~23℃というハンディ下での結果なので、条件によって は更に大型となる可能性があると考えている)。

・卵重は0.1~0.105g。卵重は平均で2500粒となり、最大では4000粒を超えると思われる。

・当才の雌は成熟しない。

などの特徴を持ち、いわば外見的に完璧なヤマメというところです。

以来、丹沢の渓流の多に見られるヤマメはこの八丁ヤマメが多く放流され、これを由来とするものが多くなっているようです。

逆にエキスパートなどの現在の丹沢ヤマメ在来種の根拠については、体色が濃いとか、パーマークが小さく黒点などとともに多いなどの点が根拠となっているようですね。

金沢上流は入渓しやすく明るくひらけているが魚影は薄い?

さらに、堰堤を高巻いて一度、林道に出てヤマビルをチェック!

やはり、避けられません。

案の定、大小合計で4匹、これをヤマビルファイターで退治してから再び入渓します。

しかし、先行者の臭いが濃くところどころに真新しい痕跡を見ましたが、おそらくは今朝がたのものではないかと感じました。

それもあってか、打って変わって気配が薄くチビヤマメさえ走る姿を見ません。

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なんだかんだで、この大堰堤が見えるまで一尾のバラシのみ。

やはり、確実に先行者があったようです…Orz

さらには、藪の色が濃くなってテンカラが裏目に出てしまいました。

この堰堤上に再々入渓しますが、堰堤の影響で砂礫の広河原になっています。

ここで昼が過ぎ、コンビニ弁当で昼食にします。

しばらく遡行すると、やがて流れが戻るものの木々の張り出しがきつく、さらには蜘蛛の巣地獄で疲労困憊w

金沢の鉄パイプ堰堤

送電線下あたりに来ると、付近は林道の終点間際ですが、渓は浅くなり、林道は流れに近いので入脱渓しやすい反面で魚影は薄いと聞いていましたが、さらに先行者の疑いもくわえて「鳴かず飛ばず」…Orz

正直、前評判通りというか、もちろん漁協の放流もなされてはいないはずで、有志の発眼卵の放流程度しか期待できないわけですから、とうぜん魚影は薄いのかなといった状況です。

今回歩いた感想として、成魚とチビヤマメともに隣の水沢川から比べると魚影は極めて薄いはずです。

おそらく魚体の様子から、多くは細々と自然繁殖しているものが個体数を維持しているように感じました。

こういった渓は大事にしていきたいものです。

さてさて、また脱線してしまいましたが、釣りのほうはここで脱渓し納竿としました。

帰路は早戸川橋のゲートまで約1時間ほどでした。

まぁ、目の前で川ネズミの泳ぐしぐさやイタチが横切ってゆく姿を見たりと、この渓のヤマメ同様にワイルドを感じる一日となりました。

はっきりとしたクマの足跡も見かけましたので、釣行の際は十分にヒルと合わせて警戒くださいw

2016/09 追記:台風10号通過後、金沢林道の荒廃は著しく終点までの徒歩には困難を余儀なくされます。

林道終点附近より以遠は、入渓のしやすさもあり魚影は少なめ、ヤマビルは下流ほどは少ないものの、釣れた個体はすべて八丁系のヤマメで、美しさの反面で在来種を匂わせる個体ではありませんでした。

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